地球ワーキングトラベラー見聞記

カナダ、アメリカ、オーストラリアの永住権を持ち、ヨーロッパでの滞在経験もあります。世界100カ国以上回った、私の見聞記を楽しんで下さい。

若葉が燃え出す頃

リゾートホテルはオープンしてから
最初の船が到着するまでは暇でした。
その間に来るのはこれから船に乗る人たちのみ、
5月下旬まではクルーズ船も満室ではなく、
6月に入るとやって来る船の数も増え、
本格的なクルーズシーズンの到来です。

それまではまだホテル周辺にも残雪があり、
冬の終わりと言う感じでしたが、
だんだん暖かくなるとつぼみが膨らみ、
春の訪れを感じることができます。

アラスカに春が来るのは毎年違いますが、
だいたい5月の初旬から中旬にかけて、
そして5月末ごろには初夏がやってきます。
ひと月の間に冬から春へ、そして夏と、
5月の気候の変化はとても激しいです。

先週までまだつぼみしかなかった森の木々が、
暖かくなるとあっという間に若葉が燃え出し
わずか1週間足らずで緑の森になります。
この時期は生命の息吹を感じますね。

リゾートホテルで30度を越す日もあり、
「冷房内の?」と聞いてくるお客さんがいます。
残念ながら冷房はありませんね。
だって毎朝暖房が必要なホテルですから、、。

このころにやって来る予定のスタッフが、
デンバーやシカゴで乗り継ぐのに、
「空港が吹雪のために閉鎖されている。
飛行機がいつ出発できるか分からない。」
という話を聞いたことが何度もあります。

不思議なことにアラスカが一番寒いのではなく、
アメリカ本土の方が寒いときもあるのです。
アラスカの暑さに耐えられない」と
文句をいうお客さんがいたほどです。

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  デナリ国立公園 by Tripadvisor


仕事の業務を終えて

提携しているツアーを催行している会社は、
だいたい7時ごろには閉まっていました。
何処も基本的に個人オーナーの会社ですから、
その頃には閉めないと寝る時間もありません。

5月中旬頃から9月中旬ごろまでの4か月
この短い間に1年分の仕事をします。
日が長いので12時間労働もあります。
休みがなかなか取れない人もいます。
それでも短期だからと集中して働くのです。

翌日のツアーの予約リストを作って、
ツアー会社と最終予約人数を確認したら、
7時半ごろからフロートの清算開始、
デスクは8時までオープンしていても、
計算や閉めに時間がかかります。

午後8時になるとデスクを閉めて、
オフィスに行きレポート書きです。
ここでお金が合わないと時間がかかるのです、
暇なときはデスクで少しずつ確認していました。

こういう会計業務を見ていると、
アメリカ人の計算の苦手や、
自の汚さが目立ちましたね。
特に若い人は字を書かないようで、
読める文字ではありませんでした。

スパーバイザーに確認をしてもらって、
お金を金庫に終ったら業務終了。
基本的に午後8時半までの勤務ですが、
打刻時間が8時20分を越えたら、
8時半までの勤務と見なされました。

それまでデスクの掃除をしたり、
タイムカードの付近で時間を潰したり、
そうしないと15分給料が減ります。
わずか2~3ドルですが、
給料が低いとそれも気になりますよ。

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  デナリ国立公園 by Tripadvisor


アメリカ人もきめ細かなサービスを求める

社員食堂の夕食は午後4時半からです。
この時間帯は比較的暇だったので、
スーパーバイザーを残してスタッフ同士
一緒に食事に行くことが多かったです。

戻ってくるとツアーデスクは混雑しています。
翌日のツアーを申し込む人もいれば、
出発のバスの確認を聞く人もいました。

ツアーデスクはツアーの予約だけでなく、
時間があればレストランの予約や、
いろいろな相談に乗ることもありました。
宿泊に関することはフロントに回しますが、
時間があれば対応するように言われていました。

部屋の鍵を失くしたと言われたら、
デスクの後ろにあるフロントオフィスに行き、
鍵を作ってもらうこともありました。
フロントに回してまた並ぶことを嫌うゲスト、
もし時間があれば何でも世話してあげる、
それがホテルのゲストを喜ばす対応ですね。

と言ってもやはりツアーデスクですから、
私達には直接できないこともあります。
ただフロントやレストランに回すのではなく、
分からない人には一緒に行ってあげたりなど、
細かいサービスを求められていました。

ガイドをしていた頃、日本人のお客さまが
一番細かいと思っていたのですが、
日本人はやってもらうと感謝してくれます。
でもアメリカ人はやってもらって当たり前、
特にクルーズで来る方は年配者が多いので、
そういう人が多かったような気がします。
その分チップがあるかもしれませんが、
ツアーデスクでもらうことはなかったですね。

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  デナリ国立公園 by Tripadvisor

ツアーのバウチャー

午後のシフトは12:30から始まります。
基本的にその前に昼食を済ませておきます。
ツアーデスクに行っても午前のスタッフが
フロートを清算するまでデスクには入りません。

ゲストの到着でツアーデスクが混雑していれば、
ツアー内容をお客さまに説明したり、
電話予約をして手伝うこともありますが、
基本フロートを持っているスタッフのみ
バウチャーを発券することができました。

でもフロートを持っているGSHが
何かしらの理由でゲストに手が掛かっていると、
ツアーの予約が怠ってしまいます。
その時はゲスト優先、横から手伝っていました。

特にスーパーバイザーは発券業務よりも、
クレームなどの対応に追われることが多いので、
そこのPCを借りて業務を手伝いました。
それぞれのGSHには入力番号があり、
バウチャーをみれば誰が発券したか、
すぐに分かるようになっていました。

たまに他のホテルで発券されたバウチャーが
間違っていることもありましたが、
それを変更できるのはトニーのみでした。
売り上げや金銭の取引が絡んで来るので、
マネージャーのみ変更できる仕組みでした。

すべてPCに入力されるようになってから、
バウチャーに裏書だけでは変更できません。
バウチャーは旅行券のようなものですが、
いざお金の支払いの時は計算が合わなければ、
それが証拠として使われるときもあります。
再発行も可能でしたが、通し番号になっているので、
金券と同じように取り扱いました。

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  デナリ国立公園 by Tripadvisor

フロート(釣銭)の清算

私達がツアーデスクで利用していた釣銭を
英語ではフロート(元金)と呼んでいます。
毎朝300ドルずつ渡されました。
アメリカは1ドル札があるので、
あまりコインは必要ありませんでした。

スーパーバイザーにフロートを渡されると、
お金を確認して引き出しに入れていました。
鍵が掛かるようになっているので、
シフトの間はいつも鍵を持っていました。

その引き出しは誰にも使わせないように、
少額の札が必要な時には、
お互いに両替するようにしていました。

シフトが終わると清算が待っています。
ツアーの売り上げを伝票にだして、
それぞれのバウチャーごとに確認します。
クレジットカードの売り上げもスリップにし、
それぞれレポートの記入することになります。

以前カフェで働いた頃とことなり、
現金が合わないことはありませんが、
合うまで原因追及しなければなりません。
10ドルとかの少額のミスなら
シャトルバスの売り上げが原因の時もあります。
そのために最後にPCに入力するときもありました。

時間に余裕があるときは、売り上げを確認して
引き出しに入っている現金と合わせていました。
クレジットカードの売り上げが間違っていると
何百ドルと合わな時もありましたが、
その時は数字の入力ミスが多かったです。

常に間違えないように注意はしていても、
たまに間違えてしまうのが人間です。
お客さんに頼んでツアーデスクに来てもらい、
一度クレジットカードで返金した後に、
正確な金額をチャージしたこともありました。

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  デナリ国立公園 by Tripadvisor