地球ワーキングトラベラー見聞記
カナダ、アメリカ、オーストラリアの永住権を持ち、ヨーロッパでの滞在経験もあります。世界100カ国以上回った、私の見聞記を楽しんで下さい。
2019/05/12 Sun.
ジャコウウシの牧場へ行ってみた
Posted on 01:00:06
ビバリーがある牧場に連れて行ってくれました。
そこにはちょっと変わった牛がいました。
一見するとバイソンのような動物でしたが、
マスクオックス(ジャコウウシ)でした。
ジャコウウシはもともと北極圏に住み、
ヤナギなどの小さな木や草、
コケなどを主食としています。
以前はたくさん生息したジャコウウシも、
人間によって乱獲され、シベリアでは、
絶滅してしまったそうです。
肩の高さは1.2mから1.5mほど
体重は250~400kgほどあります。
1頭のオスが数頭のメスをハーレムにし、
15~20年ほど生息するそうです。
現在はグリーンランドやカナダ北部を中心に、
ノルウェーやアラスカでも見ることができます。
全滅したシベリアにはカナダから移住した、
ジャコウウシが少しずつ増えているそうです。
この動物が極厳の北極圏で暮らせるのか?
それは外毛の下にある産毛が
氷点下40~60度の気温の中でも、
外からの寒さから守ってくれるからです。
その産毛はキヴィアックと呼ばれていて、
カシミアよりも何倍も軽くて強いそうです。
「世界最古にして最高の獣毛」と言われます。
それはこの動物はマンモスがいた古代から、
唯一生息している草食動物だからです。
イヌイットたちは春先に抜けてくる産毛を集め、
それを紡いでいろいろなものを作りました。
これがアラスカでも高級なお土産として、
お土産屋さんでも販売されていました。

ジャコウウシの牧場
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