地球ワーキングトラベラー見聞記

カナダ、アメリカ、オーストラリアの永住権を持ち、ヨーロッパでの滞在経験もあります。世界100カ国以上回った、私の見聞記を楽しんで下さい。

ホテルに行く前にタルキートナの街へ

プリンセルのバスは番号順に並んでいます。
乗客は指定されたバスに乗り込みます。
移動の時は人数確認が大切です。
乗客を乗せたバスは一度タルキートヘ行きます。
そして街で降りたい人はそこで降ろします。

一度ホテルへ戻ったら何処へも行けません。
タルキートヘの往復に2時間はかかるので、
街で降りたい人は列車到着後が便利です。
天気の良い日は街に残る人が多かったです。

オプショナルツアーに参加する人は、
何処から出発か何度も伝えました。
特にその日にツアーに参加する人は、
間違えないように注意を促します。

ホテルから出発のツアーに参加する人は、
出発までにホテルに戻ってもらわないと、
ツアーに参加できなくなりますからね。

タルキートナ発のオプショナルツアーなら、
わざわざホテルに行く必要はありません。
集合場所と集合時間を間違えないように、
地図に記入してあげることもありました。

バスが駅から街に到着すると、
ツアー会社まで運んでくれたり、
誰かが迎えに来ると思っていますが、
スタッフの数も限られているので、
駐車場から歩いて行くのが基本でした。

私ただって初めてついた街で、
どうやってツアーに参加するのか?
もらったマニフェストだけでは分かりません。
特に年配者が多いクルーズの乗客だから、
何度か説明しないと理解してもらえません。

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  プリンセスのドームカー(展望列車)

列車がタルキートナに到着すると

クルーズ乗客用の専用列車は、
だいたい8~10両編成でした。
各車両ごとに観光案内するホストと
ドリンクをサービスするスタッフがいて、
さらに列車のマネージャーがいました。

機関車はアラスカ鉄道が運行、
そのためにトレインマスターも
アラスカ鉄道のスタッフが勤務していました。
彼はいつも山高帽とロングコートで
ホテルにいるドアマンにも似ていました。

専用列車ですから途中の駅で停まりませんが、
特別の予約があれば停まることもあります。
アンカレッジからタルキートナまで約4時間、
ゆっくりと走っていきました。

タルキートナと言っても専用の駅です。
アラスカ鉄道の駅は使用しませんでした。
と言うのはこの列車に乗るお客さんは、
ホテルからこの駅にバスで移動して、
30分前から待っていました。

乗り降り合わせたら800人以上、
たまに1000人近い乗客がいます。
そんなお客がいたら通常の駅では、
バスを停めるところもありませんでした。

プリンセス専用の駅は駅舎もありません。
もちろんプラットホームもありません。
引き込み線がある所でした。
トイレは簡易のトイレしかなったので、
バスの中を利用してもらっていました。

屋根なんてないので雨の日は辛いですね。
たまに風で傘が飛びそうな日もありました。
それでも傘をさしていては仕事になりません。
ドライバーも私達もレインコートだけでした。

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      タルキートナの駅 


専用列車に乗り込んで

私達がゲストサービスホストが乗車するのは、
専用列車が運行する日のみでした。
その頃は週に1本、今は週に2本あるようです。

アラスカ鉄道にも専用客車が連結されますが、
これはエスコート付のツアーが多いし、
人数も少ないので乗り込みませんでした。
それらのお客さんはアンカレッジに宿泊。
大抵はそこでオプショナルを申し込んだり、
タルキートナのオフィスでも申し込めました。

乗車すると鍵の束を3つに分けます。
自分の担当の客車に到着したら、
乗車しているホストが案内していない時に、
部屋別に鍵の入った袋を配ります。
各自の名前が書かれた袋の中には部屋の鍵と、
滞在中の予定表(マニフェスト)が入っています。

ホストが観光案内していない時マイクを借りて、
そのマニフェストの見方を説明します。
すでに申し込んでいるツアーは表記されていますが、
パンフレットを配り乗客の席ごとに、
オプショナルについて説明していきます。

オプショナルツアーを仮に受付しますが、
実際に受け付けるのは予約が出来てから、
列車の中からは電波が弱いので、
携帯で予約できるところも限りがあります。

予約を取ったら端末の機会を持ったひとりが、
乗客からクレッジトカードを預かり、
決済を終わったら予約完了になります。
マニフェストにツアーの出発時間と
出発場所を記入して終わりです。
本当はバウチャーを発行するべきなのでしょうが、
列車の中ではそんな時間もありませんでした。

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     プリンセス専用列車 


ウィッティアにクルーズ船が到着する日

バンクーバーからアラスカのウィッティアーまで
1週間かけてクルーズ船がやってきます。
朝クルーズ船が到着すると乗客は全員降り、
夕方新しい乗客を乗せて出港します。

なるべく空室を少なくするために、
予約は数年前から受け着けていますし、
空室があればラストミニッツで、
割引料金で予約することもできます。
船を動かすコストは全く同じですから、
ひとつでも空席がない方が儲かるわけです。

プリンセスクルーズの船が到着すると、
港から歩いて5分もしないところに、
プリンセスの専用列車が待機しています。
デナリとタルキートナ行に分かれており、
それぞれのホテルごとに乗車します。
基本タルキートナ行きの列車の乗客は、
私が働いていたホテルに滞在します。

列車専用のクルーが対応しますが、
私達ゲストサービスホスト(GSH)は3人
アンカレッジがから乗車して、
オプショナルツアーの案内をしました。

そのために朝6時にホテルを出発して、
アンカレッジまでバンで移動しました。
運転するのもGSHのひとりですが、
運転の時は往復運転することになります。
その時ゲストの鍵とタッグを持って行きます。

アンカレッジまで約3時間かかりますが、
まずはプリンセスのオフィスに行って待機、
列車が到着する30分ぐらい前に移動、
アンカレッジの駅でやって来る列車を待ちます。
ここで降りる人や乗車するゲストもいました。

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 プリンセスクルーズ by Princess.com




一番良い季節に行きそびれたけど

私は若葉が燃え出す頃が一番好きです。
カナダのバンフに住んでいた頃もそうでしたが、
寒い土地に住んでいればいるほど、
春と夏が短い期間でやってきます。

日本なら2月に梅の便りを聞いて早春。
そして桃や桜がすき始めると春が来て、
つつじや富士が咲くころに若葉の季節。
この間2~3か月近くありますよね。

ところがアラスカに来た5月初旬はまだ冬。
それから2週間ぐらいで早春から春、
さらに2週間すると新緑から夏と、
約1か月であっという間に変わります。
この間の躍動は私の心もウキウキします。

すでに人生で言えば秋に入っている私。
紅葉の見ごろとは言えませんが、
季節は生まれた春が大好きです。
心も体も青春に戻れそうな気がします。

アラスカの春は一瞬にして来るから、
余計に躍動感を味わえるのかもしれません。
そしてこの時期にアラスカにいれるのが、
自分にとっては一番幸せでした。

残念ながら今年はその時期を外して、
アラスカに行くことになりそうですが、
頭の中には美しく咲き乱れる花が、
今でも頭の中に残っています。

もう一度あの花を見れるように、
来年もいろんな仕事に挑戦します。
きっと誰かが何処かで採用してくれるよう、
来春にはアラスカに行けるように、
今年のうちに挑戦するつもりです。

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  デナリ国立公園 by Tripadvisor


若葉が燃え出す頃

リゾートホテルはオープンしてから
最初の船が到着するまでは暇でした。
その間に来るのはこれから船に乗る人たちのみ、
5月下旬まではクルーズ船も満室ではなく、
6月に入るとやって来る船の数も増え、
本格的なクルーズシーズンの到来です。

それまではまだホテル周辺にも残雪があり、
冬の終わりと言う感じでしたが、
だんだん暖かくなるとつぼみが膨らみ、
春の訪れを感じることができます。

アラスカに春が来るのは毎年違いますが、
だいたい5月の初旬から中旬にかけて、
そして5月末ごろには初夏がやってきます。
ひと月の間に冬から春へ、そして夏と、
5月の気候の変化はとても激しいです。

先週までまだつぼみしかなかった森の木々が、
暖かくなるとあっという間に若葉が燃え出し
わずか1週間足らずで緑の森になります。
この時期は生命の息吹を感じますね。

リゾートホテルで30度を越す日もあり、
「冷房内の?」と聞いてくるお客さんがいます。
残念ながら冷房はありませんね。
だって毎朝暖房が必要なホテルですから、、。

このころにやって来る予定のスタッフが、
デンバーやシカゴで乗り継ぐのに、
「空港が吹雪のために閉鎖されている。
飛行機がいつ出発できるか分からない。」
という話を聞いたことが何度もあります。

不思議なことにアラスカが一番寒いのではなく、
アメリカ本土の方が寒いときもあるのです。
アラスカの暑さに耐えられない」と
文句をいうお客さんがいたほどです。

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  デナリ国立公園 by Tripadvisor


仕事の業務を終えて

提携しているツアーを催行している会社は、
だいたい7時ごろには閉まっていました。
何処も基本的に個人オーナーの会社ですから、
その頃には閉めないと寝る時間もありません。

5月中旬頃から9月中旬ごろまでの4か月
この短い間に1年分の仕事をします。
日が長いので12時間労働もあります。
休みがなかなか取れない人もいます。
それでも短期だからと集中して働くのです。

翌日のツアーの予約リストを作って、
ツアー会社と最終予約人数を確認したら、
7時半ごろからフロートの清算開始、
デスクは8時までオープンしていても、
計算や閉めに時間がかかります。

午後8時になるとデスクを閉めて、
オフィスに行きレポート書きです。
ここでお金が合わないと時間がかかるのです、
暇なときはデスクで少しずつ確認していました。

こういう会計業務を見ていると、
アメリカ人の計算の苦手や、
自の汚さが目立ちましたね。
特に若い人は字を書かないようで、
読める文字ではありませんでした。

スパーバイザーに確認をしてもらって、
お金を金庫に終ったら業務終了。
基本的に午後8時半までの勤務ですが、
打刻時間が8時20分を越えたら、
8時半までの勤務と見なされました。

それまでデスクの掃除をしたり、
タイムカードの付近で時間を潰したり、
そうしないと15分給料が減ります。
わずか2~3ドルですが、
給料が低いとそれも気になりますよ。

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  デナリ国立公園 by Tripadvisor


アメリカ人もきめ細かなサービスを求める

社員食堂の夕食は午後4時半からです。
この時間帯は比較的暇だったので、
スーパーバイザーを残してスタッフ同士
一緒に食事に行くことが多かったです。

戻ってくるとツアーデスクは混雑しています。
翌日のツアーを申し込む人もいれば、
出発のバスの確認を聞く人もいました。

ツアーデスクはツアーの予約だけでなく、
時間があればレストランの予約や、
いろいろな相談に乗ることもありました。
宿泊に関することはフロントに回しますが、
時間があれば対応するように言われていました。

部屋の鍵を失くしたと言われたら、
デスクの後ろにあるフロントオフィスに行き、
鍵を作ってもらうこともありました。
フロントに回してまた並ぶことを嫌うゲスト、
もし時間があれば何でも世話してあげる、
それがホテルのゲストを喜ばす対応ですね。

と言ってもやはりツアーデスクですから、
私達には直接できないこともあります。
ただフロントやレストランに回すのではなく、
分からない人には一緒に行ってあげたりなど、
細かいサービスを求められていました。

ガイドをしていた頃、日本人のお客さまが
一番細かいと思っていたのですが、
日本人はやってもらうと感謝してくれます。
でもアメリカ人はやってもらって当たり前、
特にクルーズで来る方は年配者が多いので、
そういう人が多かったような気がします。
その分チップがあるかもしれませんが、
ツアーデスクでもらうことはなかったですね。

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  デナリ国立公園 by Tripadvisor

ツアーのバウチャー

午後のシフトは12:30から始まります。
基本的にその前に昼食を済ませておきます。
ツアーデスクに行っても午前のスタッフが
フロートを清算するまでデスクには入りません。

ゲストの到着でツアーデスクが混雑していれば、
ツアー内容をお客さまに説明したり、
電話予約をして手伝うこともありますが、
基本フロートを持っているスタッフのみ
バウチャーを発券することができました。

でもフロートを持っているGSHが
何かしらの理由でゲストに手が掛かっていると、
ツアーの予約が怠ってしまいます。
その時はゲスト優先、横から手伝っていました。

特にスーパーバイザーは発券業務よりも、
クレームなどの対応に追われることが多いので、
そこのPCを借りて業務を手伝いました。
それぞれのGSHには入力番号があり、
バウチャーをみれば誰が発券したか、
すぐに分かるようになっていました。

たまに他のホテルで発券されたバウチャーが
間違っていることもありましたが、
それを変更できるのはトニーのみでした。
売り上げや金銭の取引が絡んで来るので、
マネージャーのみ変更できる仕組みでした。

すべてPCに入力されるようになってから、
バウチャーに裏書だけでは変更できません。
バウチャーは旅行券のようなものですが、
いざお金の支払いの時は計算が合わなければ、
それが証拠として使われるときもあります。
再発行も可能でしたが、通し番号になっているので、
金券と同じように取り扱いました。

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  デナリ国立公園 by Tripadvisor

フロート(釣銭)の清算

私達がツアーデスクで利用していた釣銭を
英語ではフロート(元金)と呼んでいます。
毎朝300ドルずつ渡されました。
アメリカは1ドル札があるので、
あまりコインは必要ありませんでした。

スーパーバイザーにフロートを渡されると、
お金を確認して引き出しに入れていました。
鍵が掛かるようになっているので、
シフトの間はいつも鍵を持っていました。

その引き出しは誰にも使わせないように、
少額の札が必要な時には、
お互いに両替するようにしていました。

シフトが終わると清算が待っています。
ツアーの売り上げを伝票にだして、
それぞれのバウチャーごとに確認します。
クレジットカードの売り上げもスリップにし、
それぞれレポートの記入することになります。

以前カフェで働いた頃とことなり、
現金が合わないことはありませんが、
合うまで原因追及しなければなりません。
10ドルとかの少額のミスなら
シャトルバスの売り上げが原因の時もあります。
そのために最後にPCに入力するときもありました。

時間に余裕があるときは、売り上げを確認して
引き出しに入っている現金と合わせていました。
クレジットカードの売り上げが間違っていると
何百ドルと合わな時もありましたが、
その時は数字の入力ミスが多かったです。

常に間違えないように注意はしていても、
たまに間違えてしまうのが人間です。
お客さんに頼んでツアーデスクに来てもらい、
一度クレジットカードで返金した後に、
正確な金額をチャージしたこともありました。

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  デナリ国立公園 by Tripadvisor


午後のシフトが始まるとき

12時半になると午後のスタッフが出勤します。
マネージャーのトニーとスーパーバイザーは、
この時間になると食事に行きます。
デスクには責任者が誰かいる必要があるので、
午後のスーパーバイザーが来るまで待つようです。

午後になるとチェックインのゲストが到着します。
基本的に午後2~4時ごろが一番多いのですが、
アンカレッジから列車で到着した人たち、
特にクルーズ船が到着した日にくるゲストは、
午後1時ごろには早々に到着しました。

ゲストが到着するとツアーの申し込みが増えます。
ツアーデスクには3台のPCしかありませんが、
ツアーの説明をしたり、電話で予約したりして、
デスクが混乱状態になるときもありました。

GHSはシフトごとにフロートを持っています。
午前のシフトが終わると清算してリポートを書き、
午後のシフトにフロートを渡さなければなりません。
そのために15分から30分の間は、
片方のフロートが使えない時もあります。

クレッジトカードの支払いならフロートも要らないので、
この間ツアーの受付をすることも可能です。
トニーかスーパーバイザーから「清算」と声が掛かれば、
ツアーの予約はそれ以上受け付けないので、
事務所に行きフロートの清算をしました。

清算が終わりフロートを他のGSHに渡すと、
もうツアーデスクに戻る必要はありません。
ロビー周辺の整理をして時間を潰したり、
あまり暇だと早めに上がるときもありました。

週6日勤務ですから毎週残業があります。
残業時間を減らすための対策ですが、
それ以外にも時間外勤務の多い職場でした。

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  デナリ国立公園 by Tripadvisor


アラスカの列車の旅はお薦め

ランチから戻ることになると、
ゲストがホテルを出発する時間帯になります。
チェックアウトは10時でしたが、
ホテルやクルーズ船に向けて出発していきます。

ホテルのチェックインが基本午後4時ですから、
あまり早く出発しても仕方ありません。
次の目的地に列車で移動するゲストも、
タルキートナの駅まで約1時間、
バスで移動しなければなりません。

デナリのホテルまで約170kmほど、
バスで移動しても2時間ぐらいで行けますが、
列車で移動となると6時間は必要になります。
ホテルから駅まで約1時間バスに乗り、
デナリまで約4時間の列車の旅、
さらにホテルまで移動するのに15分かかるので、
全部で6時間以上はかかるというわけです。

バスでデナリまで移動予定だったゲストも、
列車に残席があれば、アップグレードできました。
でも座席に限りがあるので宣伝はしないで、
ゲストから要望があったときのみの対応です。

デナリ到着後に観光が入っているツアーもあるので、
希望通りになるとは言い切れませんが、
スケジュールに列車の旅が入っていなければ、
一度は乗ってみると楽しいですね。

アンカレッジ~デナリ間は約8時間、
ちょっと飽きるぐらいの長さですが、
タルキートナ~デナリ間なら4時間。
お天気さえ良ければ列車の中から、
デナリを望める場所が何か所かあります。
運が良ければ野生動物も見れますよ。

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     プリンセス専用列車

トニーの出勤時間

9時ごろになるとマネジャーのトニーが
コーヒーを飲みながら出勤してきました。
彼は給料が年奉制で決まっているので、
出勤時間も特に決まっていませんでした。

何かあれば早く来ることもあるし、
夜遅くまで働いていることもあれば、
アンカレッジやデナリへ行くこともあり、
神出鬼没のトニーと言われていました。

夏のリゾートホテルがオープン中は、
週6日で勤務していましたが、
リゾートが閉鎖したクリスマス前後に、
2か月ほどの休暇を取っていました。

リゾートホテルはクローズしても、
後片づけや処理がたくさんあります。
ツアー会社への支払いなどの、
決算処理と報告を提出するだけでも、
一か月ぐらいはかかったかもしれません。

さらにシーズンが終わる前に、
本社から数人スタッフがやってきて、
翌年のツアーの下見があります。
ツアー変更や料金改定など、
パンフレットを印刷する前に、
決定しなければなりません。

年が明ければ、その年の採用に入ります。
前年に働いた人が戻ってくる率は
わずか40%ぐらいしかないと思います。

オンラインで応募された履歴書を見て、
メールをしてインタビューをして、
リゾートホテルがオープンするまでに、
メンバーを揃えなければなりません。
きっとそれ以外にも仕事はあるのでしょうが、
みっちりと働くのは半年ぐらいかもしれません。

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   ツアーデスクのボス、トニー



8時にツアーの空席確認

8時になるとツアー会社に電話を入れ、
その日のツアーの残席を確認しました。
前日にツアーデスクをクローズする前に、
一応最終確認をしていますが、
それ以降に予約は入ることもあり得ます。

ホテルから出発のツアーなら、
それ程人数変更もありませんが、
タルキートナからの出発のツアーは、
周辺にホテルやゲストハウスもあるので、
予約が入っている可能性もあります。

インターネットで予約できる現在、
24時間予約を受け付けています。
それ程緊急ではないにしても、
デナリ滞在が短い旅行者ばかり、
どうしても参加したツアーはあるはずです。

たまにキャンセル待ちの人もいました。
予約リストの所にキャンセルがあればと、
一応部屋番号と名前を入れておきます。
GHS同士の連絡用のノートには、
キャンセル待ちの携帯番号を書いておきます。
これならお客さんが部屋にいなくても、
簡単に連絡を取ることが可能です。

ホテル到着後にデスクでツアーを予約し、
代金を払うと、バウチャーを発券します。
バウチャーを一度発券してしまうと、
たとえ1分後でもキャンセル料がかかります。

クルーズと一緒にツアーを申し込んだ人は、
マニフェスト呼ばれる予約確認の用紙に、
申し込んだツアーが記入されています。
シャトルバスに乗るときも必要なのですが、
部屋に忘れてくる人も多かったです。

「これがないとツアーに参加できません」と
説教して、プリントしてあげていました。
実際は予約リストで確認は取れますが、
問題が発生するのを防ぐための対処策です。

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 リバーラフティング by Tripadevisor



7時は遊覧飛行の確認

7時になるとゲストサービスホストは。
一番目のシャトルバスが出る前に、
デナリの遊覧飛行を催行している
K2エビエーションに電話入れて、
遊覧飛行の状況を確認していました。
ツアー会社では毎朝セスナを飛ばして、
遊覧飛行や氷河の状態を確認しています。

天気が良くても風が強かったり、
デナリの周辺が天候不順の時は、
遊覧飛行がないときもあります。
そのため遊覧飛行が飛ぶかどうか、
確認の電話を入れていました。

バスがタルキートナに到着するまで、
1時間はかかるので天候も変化します。
良い方向に変わることを願いますが、
朝から雨が降り、雲が厚かったりすると、
遊覧飛行がキャンセルになりました。

遊覧飛行がキャンセルと分かっていたら、
そんな悪天候の中、シャトルバスに乗って、
タルキートナまで行きたくない人もいます。
遊覧飛行がキャンセルかどうかの判断は、
ツアーデスクではできませんでした。

雨だからとお客さんがキャンセルすれば、
キャンセルチャージの対象になりますが、
ツアー会社がキャンセルと判断しない限り、
遊覧飛行の代金はリファンドされません。

そのためにわざわざ行ってもらうことあります。
刻々と変化する山のお天気ですから、
それに合わせて何度も確認します。
絶対に遊覧飛行機ができそうなお天気でも、
「キャンセルになったの」と戻ってくる
お客さんを何度も見かけました。

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  K2Aviationのセスナ by K2.com



バスを誘導すると言っても

バスを誘導するのは大変な仕事でした。
バスが1~3台ならホテルの建物の前に、
問題なく並べることができますが、
10台近くになると少しずつ移動させます。

ホテルは直線に経っていませんでした。
ややカーブしている建物の前に、
バスがなるべくぴったりと着けれるように、
前のバスとの間隔をなるべく少なくするように、
ドライバーに指示をだして誘導します。
日本なら車掌さんがする仕事ですね。

時間帯によっては行き先の異なるバスが
何台も出発することもありました。
行き先別に建物の前を采配して、
ドライバーを誘導するのも大変です。

ドライバーは行き先を知っていますが、
お客さんが間違えて乗ってしまったら、
それは取り返しがつきません。
ツアーリーダーがいれば確認しますが、
いないグループはドライバーが確認します。

基本的には列車に乗るとき以外は、
乗車するバスが決められていました。
ドライバーはマニフェストと言われる
乗車客リストをもらい、名前確認。
全員揃うまで出発できませんでした。

次のホテルに到着すると、
そのバスごとに鍵が用意されており、
ゲストはフロントに行くこともなく、
そのまま部屋に入ることができました。

そのために乗るバスが決められ、
決して変更することはできませんでした。
同室の人は同じバスに乗車になりますが、
友達と同じツアーに参加していても、
一緒に申し込まなかったりすると、
別々になる可能性もありました。

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  デナリ国立公園 by Tripadvisor


ディスパッチャーの仕事

GSHのスタッフの中に、
バスの手配をしているジョイの下で働く
ディスパッチャーが3人いました。
これは希望で選ばれました。
外で仕事をするので、寒いし雨にも濡れます。
私が希望するはずはありませんね。

ディスパッチャーは毎日一人ずつ、
休日でなければツアーデスク勤務でした。
ゲストを乗せたバスが朝一番に、
ホテルを出発する時間に仕事が始まり、
夕方最後のゲストを乗せたバスが、
ホテルに到着するまで仕事でした。

基本的にバスが発着するときに、
ドライバーを誘導するのが仕事です。
ホテルのみの仕事に終わらず、
プリンセスの列車が到着する日は、
駅や駐車場でも仕事していました。

シャトルバスが出発する時、
人数確認の手伝いをするのも、
ディスパッチの仕事でした。
バスが出発する所まで、
ホテルの屋根はついていないので、
雨に濡れるときもありましたね。

基本傘をさして仕事はできません。
バスが何台も発着するときは、
ジョイやスーパーバイザー達も、
この仕事を手伝っていました。

GHSは基本デスクを離れられません。
声が掛かれば応援に行きますが、
ロビーで雨にも濡れず風にも吹かれず、
暖かくできるお仕事でした。
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    私が働てたリゾートホテル

バスを采配していたジョイ

シャトルバスは予約を取らないので、
あくまでも先着順に乗車できました。
しかし皆さんロビーで待っているので、
人数が多ければ2台目のバスがでました。

オプショナルツアーの予約状況により、
最初から2台用意されているときもあれば、
一応スタンバイのドライバーが
手配されているときもありました。

これらの手配をするのが、
ディスパッチのジョイの仕事です。
ジョイはまだ30代ですが、
10代の終わりからホテルで働いています。

最初はギフトショップで働いていましたが、
翌年バスドライバーの資格をとって、
トランスポテーションに移り、
最初の年はドライバーをしていました。

翌年からディスパッチの仕事になりましたが、
これはまさに彼女の天性のような仕事。
これほど上手にバスの手配をする人は、
プリンセス系列でも少ないと言われ、
ボスのニックも彼女なしでは動けません。

一応バスのドライバーが足りない時や、
何か生じて出動しなければならない時は、
「いざ鎌倉」というわけで運転できるよう、
免許証はちゃんと更新しているそうです。

体はとっても小さいジョイが、
一度だけ運転しているのを見ましたが、
椅子からやっと体が乗り出していました。
一応週に一度は休みを取っていますが、
その日にスケジュールも手配しています。

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  バスのスケジュールを決めるジョイ


シャトルバスが運行されない時もある

シャトルバスは基本1台づつですが、
ツアー予約や宿泊客の人数に応じて、
必ずスタンバイのバスが用意してあり、
2~3台出ることもありました。

たとえシャトルバスが
ホテルのゲストが誰も利用しない時は、
運行されない時もありました。
それを決めるのはディスパッチのジョイ、
彼女はバスに関するすべての手配を
自分ですべてやり繰りしていました。

ホテルからタルキートナ行きは
朝の7時から夕方の6時まで、
ホテルに戻ってくるバスは、
朝の10時から夜の8時まで、
乗客がいる限り必ず運行していました。

もしゲストで乗客する人がいない時は、
シャトルバスが運行されない時もあります。
タルキートナまで片道60kmあるので、
もしバスを走らせる必要がなければ、
それだけでもガソリン代が節約できます。

しかし帰りのシャトルバスが必要なので、
全く走らせないわけにはいきませんが、
午前中にホテルに戻るシャトルバスを
利用するゲストは殆どいませんでした。

早朝にタルキートナに行ったスタッフが
午後のシフトがあるので、
戻ってくるぐらいかもしれません。
スタッフのためにシャトルバスを
運行させることはありませんでした。

シャトルバスはゲストが優先ですが、
スタッフは空席があるときのみ
乗車することが許されていました。

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  デナリ国立公園 by Tripadvisor



タルキートナ行きのシャトルバス

タルキートナ行きのシャトルバスは、
1時間に一本運行されていました。
朝7時のシャトルバスは、
ツアーに参加する人も多いので、
基本混雑することもありました。

シャトルバスは基本1台づつですが、
ツアー予約や宿泊客の人数に応じて、
スタンバイのバスが用意してありました。

シャトルバスは無料ではありません。
オプショナルツアーに参加する人や、
列車でその日出発する人は無料、
それ以外はひとり10ドルでした。
子供も同じ料金、割引はありません。

タルキートナまで片道60km。
ガソリン代もや人件費もかかります。
オプショナルツアーに参加してもらえば、
それなりの利益もありますが、
無料で往復されたら赤字になります。

しかし列車に乗るお客さんたちを
無料で送迎するのは当たり前です。
ツアーの費用にそれも含まれています。
という訳でオプショナル参加者と
当日の列車利用の乗客のみ無料でした。

お客さんは勘違いする方も多く、
ツアーがランドパッケージを意味して、
ホテル滞在中、何時でも無料で
利用できると思っていた方もいます。

暇だからちょっとそこまでの気分で、
タルキートナまで行きたい方もいますが、
片道1時間かかるというと、
諦める方も多かったですね。

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   リゾートホテルのシャトルバス



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